tex on macでHelveticaフォント埋め込み
今週は、国際学会に採録された論文のカメラレディ原稿を書いていた。原稿PDFがきちんと学会の指定したルールに従っているかどうか確認するウェブサービスを使って、チェックに通ってから投稿することになっていたんだけど、Helveticaフォント埋め込みにちょっとハマったのでそのメモ。
MacBookに乗り換えてから使っているtexのパッケージはこちらの熊本学園大学の小川さんが配布しているpTexのフルパッケージ。普段は全く問題なく使えていて、作成したPDFファイルをWindowsマシンで開いてもきれいに見える。だけど、今回学会指定のPDFチェックサービスに通したらHelveticaフォントが埋め込まれていませんとエラーがでた。いろいろと調べてみたら、dvipdfm.confを編集して直す方法を見つけたんだけど、ダメだった。結局僕の場合は次のページにあるように、ghostscriptの設定ファイルを書き換えることで埋め込めるようになった。
http://spalab.naist.jp/~yuu-t/wiki/index.php?tex_memo
このページはLinuxでの仕方が書いてあるようだけど、Macの場合は次の手順でできた。
- 「/usr/local/share/ghostscript/8.15/lib/gs_pdfwr.ps」をエディタで開く。
- 「standardfonts」で検索すると、次の内容が見つかる。Helveticaと書かれているものをすべてコメントアウトする。
修正前
/.standardfonts [ /Courier /Courier-Bold /Courier-Oblique /Courier-BoldOblique /Helvetica /Helvetica-Bold /Helvetica-Oblique /Helvetica-BoldOblique /Times-Roman /Times-Bold /Times-Italic /Times-BoldItalic /Symbol /ZapfDingbats ] readonly def
修正後
/.standardfonts [ /Courier /Courier-Bold /Courier-Oblique /Courier-BoldOblique % /Helvetica /Helvetica-Bold /Helvetica-Oblique /Helvetica-BoldOblique /Times-Roman /Times-Bold /Times-Italic /Times-BoldItalic /Symbol /ZapfDingbats ] readonly def
- ファイルを保存する。僕の場合、このファイルの所有者は自分になっていたので、管理者権限を気にせずに編集&保存できた。
- dvipdfmxでPDFを生成
この手順できちんと埋め込まれるはず。おそらく標準フォントに登録してしまうと、ghostscriptは「どのシステムでも使用できるフォントだから、埋め込む必要も無い」と解釈してしまうんだろう。
今回初めて知ったんだけど、dvipdfmxってghostscriptを使っていたんだ・・・今まで何も知らずに必要だってだけでghostscriptをインストールしてたよ。