GridWorld 2007
今日東京国際フォーラムで開催されたGridWorld 2007に行ってきた。GridWorldは毎年この時期に開催されるGrid関連技術の発表・展示会。企業色が強く、研究色が薄いので学生にはあまり向かないコンファレンスだけど、近いので1日だけならって感じで行ってきた。研究室のほかの学生も何人も行ってたね。
講演・チュートリアル以外にそこそこの規模の展示もある。今年は僕は例年に無く展示に聞き入ってしまった。特にIBMの展示。最近サーバ台数・電力コスト削減、プロビジョニング、シンクライアントなど、さまざまな場面で仮想化技術が注目されているけど、IBMはどんなソリューションを提供しているのか気になって。もとより僕も仮想化技術に前から興味があったんだけど。
さすがIBMは大企業なだけあってか、用途に応じてさまざまな仮想化技術を提供する予定みたい。今日の展示でもXenベースのVirtual Iron、VMwareベースの製品、Virtuozzoが展示されていた。そうは言ってもVirtual IronもVMwareベースのものもGUIインターフェースを被せましたって感じの製品だし、Virtuozzoはサポートしますよ的で、それをベースに何か開発しているわけではなさそうだった。だけど、Virtuozzoの説明を詳しくしていただいたのはありがたかった。軽くまとめるとこんな感じ?
- ホストOSと仮想マシンの間にVirtuozzoレイヤを提供
- 仮想環境のOSとして使用できるOSはホストOSと同じタイプのOSだけ
- 各仮想環境はホストOSの資源を直接使用できるので、XenやVMwareに比べ性能がよい
- Virtuozzoレイヤがその辺のスケジュールを担当していると思われる
- 1つの仮想環境が暴走すると、他の環境にも影響を与えたり、ホストがダウンする場合もあるとか
- ホストOSにインストールしたソフトを仮想環境で使用できる
- 仮想環境に個別にソフトをインストールすることも出来る
- ユーザなども特定の仮想環境のみに追加できる
- ライブマイグレーション時の転送データ量がXenに比べかなり小さい
- Xenの場合は仮想ディスクとメモリイメージを転送する必要があるが、Virtuozzoはメモリイメージと仮想環境特有の情報だけで済む
- デモでは30MBだけの転送量だった
- VMwareを使ってシステムを構築する場合に比べ、コストは30%程度で済む
もらったパンフレットと聞いた話からまとめたメモだから間違えてるかも知れない。