ドレスデン国立美術館展

今日はちゃんと行ってきた。寝坊しちゃって、午後になってからだったけど。入館制限はかかってなかった。だけど、人は結構いっぱいいた。
フェルメールの絵が好きな僕はもちろん、「窓辺で手紙を読む若い女」目当てで行ったんだけど、他の展示品にもいろいろと驚かされたので、いくつか紹介します。
まず、「ヨハネス・プレトリウスの地球儀」。もしかしたら作者間違えてるかもしれない。w これは1500年代の地球儀なんだけど、きちんとJapanがあった。今とだいぶ形は違ったけど。
オスマン帝国時代の鎖帷子」。17世紀のものらしい。本物の鎖帷子を初めて見た。昔AoEとかやってた時期があるんだけど、Age of Kingsの時代の兵士はこんなものを着てたんだなって、ちょっと感動。
「マイセン磁器の数々」。日本や中国の陶磁器をまねて作られたと言うマイセン磁器。実際手本となった日本や中国の陶磁器と、それをまねてマイセンで作られた磁器が並べておいてあって比較ができてよかった。展示されていたマイセン磁器は、単純なものだと白い皿にブルーオニオン柄が描かれているものから、複雑なものでは小さな白い花びらで表面を覆いつくしているつぼ(花瓶?)や、細かく色とりどりに装飾された置物まで。どれもこれもすばらしかった。皿とか花瓶とかにこんなに熱中したのは始めてかも。
レンブラントのガニュメデスの誘拐」。今回、日本に持ってくる際に修復した結果、この絵画の左下に女性の上半身が描かれていることが発見されたという。だけど、僕の中での一番の発見は、鷲に連れ去られそうになっているガニュメデスがお漏らししていることだった。
最後は、「ヨハネス・フェルメールの窓辺で手紙を読む若い女」。今年になって西洋美術に興味を持って、フェルメールに惹かれた僕だけど、これが初めて生で見るフェルメールの絵画。この絵の前で10分くらい立ち止まってしまった。閉館まで残り時間が少なく、人もだいぶいたのに。この絵もWebや書籍で見たことはあったけど、本物はやっぱり違う。何よりも影の表現が本物だとぜんぜん違う。例えば、絵の下のベッド(?)の上の毛布(絨毯?)の影になっている部分の赤、緑、黄色と、光が当たっている場所の同じ色の部分とのコントラストが印象的だった。また、生で見るとWebや書籍では気が付かなかった点にも気が付いた。それは、窓ガラスに手紙を読んでいる女性の姿が映っていること。注意深く観察している人はちゃんと気が付いていただろうけど。そのほか、この絵で印象的だったのは、右上のカーテンのたるみ。そのたるみだけ、異様にくっきり描かれているように感じたので。ちょっと違和感も感じた。だけど、これは仕方が無いことなのかもしれない。というのも、フェルメールはカメラオブスキュラを用いて絵を描いていたからだ。これを使うと明るいところはより明るく、暗いところはより暗く写るという。そのため、カーテンのように日が強く当たるところと陰になるところがはっきり分かれているものは、よりコントラストが強くなってしまうのだろう。
最後に国立西洋美術館内の売店で「フェルメール」という本を買った。フェルメールについてもっと勉強しようと思って。
入館したのが16時で、17時半閉館のため、1時間半しか見てまわれなかった。そのせいで、「窓辺で手紙を読む若い女」より後に展示されていた絵画を見てまわる時間がほとんどなかった。時間があったら後でもう一度行ってみようと思う。そのときは作品集(2500円)も買おうかな。