Fortress講演会

今日、東大にsun microsystemsのGuy Steele氏の講演を聴きに行った。氏が研究・開発を行っているFortressと言う言語の講演だった。英語が苦手なので、正直発言の多くが理解できなかったが、スライドを印刷して配ってくれていたのが助かった。
FortressとはFortranを、算術計算の表記をより数式表現に近づけ、かつ並列処理を得意とする言語として研究が進められているようだった。例えば、算術計算表記を読みやすくするために、ユニコード文字を用いて、シグマ記号とか集合演算子で記述できるようにしている。並列処理に関しては、ループ分割をライブラリが自動でしてくれるなど。
だけど思ったのは、ユニコードで数式を書くとしても、何も無いところから1から書くのは、既存の言語で数式を書くよりも遥かに大変だ、ってこと。これについては僕以外にも同じように思った人がいて質問されたんだけど、答えは、コピペを使えとか。(他にも何か言ってたような気がしたけど、聞き取れなかった)
あと、並列処理をライブラリがやってくれるって話はしたんだけど、具体的にどうループの分割を行うか、は発表中には無かった。そのことについて東大のT先生が質問したときに軽く答えたくらい。
と言うわけで、並列処理言語って聞いて期待していった僕にはちょっとばかり期待はずれだった。でも、scheme言語、Java言語で活躍した(している)氏に会えたのは光栄だった。